島根県育英会 大阪学生会館

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News

2020.03.30
女子棟ワックスがけ
2020.03.25
男子棟ワックスがけ
2020.03.08
クロスの張替え(女子棟)14日まで
2020.03.07
クロスの張替え(男子棟)14日まで
2020.03.06
クロスの張替え(男子棟)
2020.03.03
個室の電力計の取り換え(女子棟)など
2020.03.02
個室の電力計の取り換え(男子棟)

春近し

会館の白い椿が今年も綺麗に咲きました。
年々少しづつ木も大きくなり蕾もたくさんつき、次々と花を咲かせ楽しませてくれます。自然の恵みですね。
就職、進学で寮生が旅立つ季節となりました。それぞれの地で自分らしく花を咲かせていけますように。

退寮するみなさんへ

「多様性に寛容の心を」(天皇陛下60歳即位後初の会見にて)

教育も企業の人材育成も、この10年ずっと「高度成長期とはもう違うのだから、変らなければいけない」と言われ続けてきました。ただ、今までとは違って、この数年の間にAIなどの発達によって、実際に私たちが想像できないようなスピードで社会が変わりつつあります。

ところで寮生活はどうでしたか?授業中に歴史を語ると、価値観の対立が表面に出てきます。しかし寮生活では、それ以上の経験をします。育った環境も日常の当たり前が全然違うのです。その中で、どうやって共同生活を営んでいくかということが、日々の中で一番大きな学びになるのかもしれません。どのような人に囲まれて24時間生活しているのか、やはりピアラーニングはものすごくインパクトがあります。特に、自分の価値観に対してまだ思考的に柔軟な時期に、どういった環境の中で過ごすかは非常に大きいのです。

天皇陛下の話された「多様性に対する寛容力」は現代では本当に重要な力です。同質的なものの中にいることは快適なのですが、これからは、多様性が入ってくる中でうまくやれる人が成功する、という社会になっていく可能性が非常に高い。多様性というとジェンダーや国籍のような表層的なものが浮かぶかもしれませんが、実際の社会を見ていると、例えば、BREXITにしても米国の大統領選にしても、そうではありません。同じ人種、同じ国籍、同じジェンダーであっても、持てる人と持てない人や、職業観の差といった、もっと見えにくいもののぶつかり合いが問題になっています。最近の価値観のぶつかり合いは、これに基づくものです。自分の当たり前が当たり前ではない人に対峙したときに、それを攻撃したり、排除するのではなく、「この人はどうしてこんなことを考えるようになったのだろう」、「なぜこのように感じているのだろう」と思えるかどうかが非常に大切になってきます。

 また、これからは、報酬が多いことだけが成功ではない、という世界になっていきます。その時に、自分の心の声を聴くことがすごく大事になってくるのです。どれほど富んでいても、自分が幸せでなければ、本当に情熱を持てるものでなければ、つまらないと思うのです。したがって、「自分は何をすれば幸せになれるのか」を問う必要があります。自分が幸せでいられるためには、自分の心の声に忠実に耳を傾けていくことでしかできません。それは身勝手に生きるとか、自己中心的に生きるということとは全く違います。むしろ、自分への問いと同じ問いを周りにも問い掛け、自分への問いと他の人への問いがぴたっと合う点を模索し続けていくことです。自分は何に情熱を注げるのか、生きるために何をせずにはいられないのかということを問いかけることがすごく大事です。そのことを追求していく中で、結果的に、たまたまそれに周りの人たちが突き動かされていけば、自然と巻き込まれて一緒に世の中に必要とされる新しいことをやっていくのかなと思います。これからは、わくわくする、ぞくぞくする、でも少し怖いという、変化の時代になっていきます。そういうときこそ、自分の心の声にどれだけ耳を傾けられるかが、非常に大事になるのです。自分が「あれ?」と思ったら、まず「あれ?」と思う癖をつけることです。

 何かを成し遂げるときには、どんなに問題の設定がうまくいっても、絶対に大きな障壁に出合います。同じものを見たときに、「はあ」と思う人か「やったー,がんばるぞ」と思う人かどうかというのは、脳科学的には訓練だそうです。ほとんどの哺乳類は「痛い」や「痒い」、「うれしい」と感じます。でも人間は「うれしい」という感情をどのように感じるかをコントロールできる部位を持っている数少ない存在で、トレーニングすることで、どのように感じるかさえもコントロールできます。「大丈夫、一度しかない人生だからやってみよう」と考えられるようにしていきませんか。